お客様用コラム③脳機能
私たちの身体は脳が様々な器官のコントロールをしてくれています。この脳の機能が適切に働いていないと、身体も適切な動きができないため不調の原因になります。
また、適切な動きができないと脳に適切な刺激が送れず、さらに脳の機能が低下すると言う悪循環が起こるのです。
なぜ脳の機能低下が起こるかと言うと
①栄養不足
ここで言う栄養とは、食物から摂取する栄養、水分、酸素を含んだものです。
脳のエネルギー源はブドウ糖と言って糖質が分解されたものなのですが、炭水化物をカットした過度なダイエットを長期間行ったりすると、脳の栄養が足りず機能低下を起こすケースもあります。また、呼吸が早すぎたり、浅すぎたり適切に行えていないと体内の酸素と二酸化炭素のバランスが崩れ、脳や細胞に酸素が上手に送られない状態になります。すると脳や細胞は酸欠の状態になり、その状態を何とかしてほしいと言うサインで痛みや不調を起こすこともあります。
②刺激不足
脳は脳以外の器官から刺激を受ける事でも活性化します。しかし、運動する機会が少なかったり、新しい刺激が入らなかったり、上記の栄養不足などから適切に刺激を感じられないと、その時に使う脳の機能が低下します。運動だけではなく、今までにやった事のない事をする、普段と違う道を使う、人と話すなど様々な刺激が必要です。
③睡眠不足
私たちは日中に活動していると脳に老廃物が溜まったり、パソコンの様に熱を持ったりします。適切な睡眠時間と睡眠の質を確保する事で脳の老廃物の除去や熱の放出を行うのですが、睡眠時間や質が不足していると、老廃物や熱が貯まって脳の機能低下につながります。睡眠時間は最低7時間は必要とされているため、7時間を切っている方は注意が必要です。また、寝る直前にパソコンやスマホなどの強い光を浴びると脳が活性化されて睡眠の質が下がりやすくなるため、寝る直前は本を読むなどして強い光を浴びない様にすることも大切です。
④ストレス
過度なストレスを受ける事も脳の機能を低下させます。現代社会でストレスを完全に排除する事は難しいため、「レジリエンス」と言ってストレスと上手に付き合う能力も大切です。最近では筋肉がストレス物質を分解すると言う研究もあるため、適切に筋肉をつける事もストレスと付き合うには必要かもしれません。
これらの問題が強すぎると脳の機能低下が起こり身体の不調につながります。脳の機能低下が顕著に見られる人は体幹部のコントロールが著しく苦手になります。体幹部が動きにくくなることでその他の部位に負担がかかりやすくなっているケースもあります。
健全な脳の状態をキープする事は、健全な身体を維持するうえでも欠かす事ができません。