表情筋のお話
先日、マツコ・デラックスが出ている「月曜から夜更かし」という番組を見ていると、顔の動きに連動してボールが転がるAI機器の話がありました。笑うと前に転がり、困った顔をすると後ろに転がります。
高齢者施設で91歳のご婦人を対象に実験を行ったのですが、
笑おうと思っても、笑顔が作れない のです!
無表情なわけではなく、思ったように顔が動かない。特に頬の筋肉がうまく動かず、無理に動かそうとするので眉間にしわが寄ってしまったりと大変な様子でした。私も試しに頬が動かないように手で固定をして笑顔を作ろうとしたら、眉間にしわが寄りました。
表情と言うのは頭と直結していて、普段は面白いから笑う、嫌なことがあるから眉間にしわを寄せると言った行動になるのですが、逆に笑顔を作っていると嫌なことを思いにくくなったり、困った顔をしていると楽しい事が思い浮かばなくなったりという事もあります。
表情以外にもガッツポーズだとマイナスの感情が入りにくくなったり、体操座りでうつむいていると気が滅入りやすくなったりと、姿勢と感情も連動しています。
表情筋も筋肉ですので、よく使う所は発達し、あまり使わない所は退化したり、硬くなって動かしにくくなります。冒頭の話で出てきたご婦人は、もしかしたら普段笑顔を作らなかったから、笑顔が作れなくなってしまったなんて憶測もできます。
年齢とともに生き方が顔に出る何てことも言います。
あなたはどんな表情で生きていきたいですか?
現在はその表情で生活ができていますか?
生きたい表情で生きている方は、どんな人ですか?
これが今回の問いでございます
大野